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神経(歯髄)を取る


むし歯がひどくなると、いわゆる「神経を取る」という処置が行われます。私が、「神経を取る」という言葉を初めて聞いたのは、小学校3年生のとき、同級生からでした。ものすごく驚いたので、今でもハッキリ覚えています。「神経取っちゃったら、どうなっちゃうんだろう?」と、子ども心に、すごく疑問に思いました。ましてや、その同級生が、痛いのが治ってスッキリしたと言っていたので、魔法のように感じたものです。

神経ではなく、正確には「歯髄」といいますが、これを除去する治療法は、確かに痛みを取る方法としては有効です。しかし、抜歯に大きく近づく処置でもあります。

我々保険医は、病名という縛りの中で処置が限定されます。つまり、いったん病名をつけると、その病名で認められた処置以外は、請求できなくなります。一般に、むし歯に対する処置にはC(dental caries=むし歯)という病名(進行度によって1〜4とあります)で行いますが、いわゆる「神経を取る」という処置はPul(歯髄炎)という病名でなければ認められません。むし歯がひどくて神経を取るとは、よく皆さんがお聞きになることでしょうが、実は別の病名がつくのです。さらに、そこから悪化して根の周りに炎症がおきるとまたもや違う病名になります。

むし歯を放置してひどくなってくると、それはむし歯を原発とした別の病気に発展していくのです。

いわゆるむし歯治療とは、神経をいじらずに終えることができるところまで。その先は、別の病気の治療というふうに私は考えております。



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